思考のセーブポイント

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思考のセーブポイント

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昔ドラゴンクエストで復活の呪文というものがありました。
データをセーブする容量がなかった時代のものです。
長い文字の羅列を入力すると旅が進んだところを呼び戻してそこから再スタート出来る当時画期的な仕組みだったのではないでしょうか。
当時はめんどくさがらずに一生懸命やっていました。
いまではボタン一つでセーブできますから今となっては大変に感じます。
でもなんだかあったかい肌触りがあるんですよね。
人の体温を感じるような仕組みを感じます。

最近ノートをつけていてそれと同じような肌触りを思い出しました。
ノートを持ち歩かなくてもいつでもアクセス出来るクラウドノートはわたしも使っていますが、用途に向き不向きがあるように思考するには肌触りのあるノートが向いているように思います。
言葉には言霊が宿ると云われるように、書き綴る文字には文霊が宿るのではないでしょうか。

人は忘れる生き物です。
考えることにも思考することにもセーブポイントが必要です。
思考が進まない、考えることが苦手と思っている人は思考のセーブが出来ていない状態です。
せっかく進んだのに何度もやり直ししている状態です。
考えたこと、思ったことをノートに書き残し、復活の呪文ヨロシク呼び起こし思考する。

この単純作業が根底にあるものです。
ボタン一つでセーブ出来るのは確かに便利です。
でも人間の脳はもっとアナロギーなものでコンピューターはあくまでアナロギーな脳を補完するものです。

自分はどうすればいいのか、なにをしたいのか、
迷いや悩みがある人はこれを続ければ頭は自ずとクリアになります。
ノートをつけることとは思考のセーブポイントを呼びおこし整理し、
自分の意思判断で人生を力強く歩む地力を養うことです。
　



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